自然について(塩編)

 食卓塩という「NaCl」そのものの精製塩と、海水を天日干しして、にがりを抜いてつくる塩とは大きな違いがある。

塩辛いだけの食卓塩に比べて、海水塩は甘味・苦味など豊かな味がする。

それは、海水塩は「NaCl」単味ではなく、60種以上のミネラルが混ざり合ったものだからだ。

「NaCl」は舌にビリビリとしびれをおこすが、海の塩は身体全体に行き渡る感じがする。

それはなぜだろうか?

人体は酸素・炭素・水素・窒素から始まり微量元素の砒素・コバルト・水銀にいたるまで34種類が必須性を発見されている。

また、地球表層部の元素は、酸素・シリカ・アルミナ・鉄からタングステン・イリジウム・オスミウムに至る78種が発見されている。

そのうちの殆ど海水が含まれているのだと思う。

現在の分析はppm・ppbレベルだが、いずれもっと微量の分析ができれば、今は人体中の必須元素に入っていないチタンや金銀も加えられえることになると思う。

海水塩は生命の成り立ちそのものとともにあり=生命の母、食卓塩は舌の「味覚を錯覚させる調味料」だ。

同じ「塩」でも生命や健康から考えると全く逆のものといえる。

海から生まれた生命体の人間は陸に上がっても、血液や羊水という形で体内に海をもっているという。

海水塩は深いところで、私たちと呼応しあっているので身体全体に行き渡るのだ。

身の回りに多くある食卓塩や化学調味料は五感をにぶらせるので、なるべく避けよう。

舌・口・のどのセンサーを大切にして、心身を柔らかくしよう!と思う。

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