安保徹医学博士の「免疫力」の研究
安保徹新潟大学医学部教授の「免疫力は自律神経のバランスで決まる」理論
以下安保先生の発言からの抜粋です
発がんの原因にしても、今のアメリカや日本ではそれを外からの要因に求めすぎる傾向があります。たとえば紫外線が悪いとか、魚の焼け焦げが悪い、たばこが悪いということになりがちです。ところが、がんになった人は無理しすぎるとか、大きな悩みを抱えていたとか、痛み止めのために身体を冷やすといったことをしているなど、内部に異常があるはずなのです。そこを見抜けないから、がんに立ち向かう力が出てこないのだと思います。
我々の破綻を招くものは、まれには暑さ・寒さや厳しい風雪など、外からの問題もありますが、現在では大半は住居で守られ、冷暖房で守られ、衣服で守られるというふうにその心配はほとんどなくなっています。ですから、自然の脅威よりも、無理のし過ぎや間違えた考えを持つなど、我々の内部から招く破綻のほうが圧倒的に多いと思われるわけです。たとえばやたらくよくよ悩んだり、あるいは人を恨んで暮らすと、交感神経が過剰緊張を起こして、あげくに血流が悪くなり、免疫力が落ちてしまいます。
がんが外からの作用で偶然起こるものだと考えるからみんなすごく恐怖感があり、がんになった人は「どうして私だけが」という考え方になりがちです。そうではなく、がんは何かつらいことがあって、「泣きっ面にハチ」のようなかっこうで起こっているのです。そこで素直に、頑張り過ぎや、悩みのかかえ過ぎを改めることから、がん治療が始まると考えればよいわけです
病気というのは、いろいろな無理やストレスが重なって交感神経支配になった結果、熱を持って赤く腫れ上がって起こるものだけではなく、逆の場合もあります。とくに治るほうの反射としてリンパ球が増えて副交感神経支配の極限になると、血管の開き過ぎでうっ血が起こります。こうした時、身体にとって異物である鍼や苦い漢方薬など、身体にとって「いやなもの」をちょっと入れると交感神経がピッと開き、その結果うっ血が取れるという考え方ができます
活動的になっているときは(交感神経優位)、手足に傷を負いやすくなり、傷口から細菌が侵入する機会が増します。そこで、大型の細菌を処理してくれる顆粒球を準備します。
一方、食物を摂っているときや休憩時には(副交感神経優位)、口や消化管から異種たんぱくやウイルスが侵入してくる危険性が高くなります。こうした小さな異物は顆粒球では対処できないので、リンパ球を準備しておく必要があります。
そこで、日中の活動時は交感神経が優位になって顆粒球が増え、夜間の休息時は副交感神経が優位になってリンパ球が増えます。生物は、自律神経と白血球を連携させることで環境に順応し、命を存続させるためのベストコンディションを保ってきたというわけです。 両者の関連をまとめると、以下のようになります。
《交感神経が緊張すると、顆粒球が増える》
《副交感神経が緊張すると、リンパ球が増える》
白血球は顆粒球とリンパ球、単球に分かれます。このうち顆粒球は、健康な人の場合で血液1mm3当たり3600~4000個、白血球全体の54~60%を占めます。
顆粒球は傷を負うなどして、体に炎症が起きているときは1mm3 2万個に増え、白血球全体の9割に達することもあります。血液検査で顆粒球が正常値を超えて多いときは、虫垂炎をはじめとして肺炎や扁桃腺炎の発症が疑われます。
顆粒球は血液の流れに乗って全身のパトロールにあたり、体内に侵入した細菌や細胞の死骸などを食べて分解し、体を守っています。細菌の侵入した現場では、顆粒球を大量動員します。そこで、骨髄(骨の内部の空洞にある軟らかな組織で、赤血球と白血球を作っている)は緊急事態に対応すべく顆粒球を増産します。そのため炎症などがあると、血液中の顆粒球がドッと増えることになります。
一方のリンパ球は、健康な人では白血球のうちの約35~41%を占め、血液1mm3当たりでは、2100~3000個含まれています。
リンパ球は体内にウイルスなどの異物が侵入してくると、これを「抗原」と認識し、抗原の活動を邪魔する「抗体」を作って捕まえます。
はしかに一度きりかからないのも、「抗原ー抗体反応」が起こるからです。リンパ球は一度出会ったウイルスや細菌を抗原として覚えており、二度目にはしかウイルスが侵入すると、抗原(ウイルス)の活動を阻止するために大量の抗体を作ります。こうして二度目の発病を防ぐことができるのです。
ただし健康な人では、一時的に顆粒球が増えても、副交感神経の揺り返しが起こるため、白血球のバランスは自然に回復します。顆粒球の寿命は2~3日、リンパ球の寿命は1週間ですから、副交感神経を刺激し、交感神経の緊張を解消すれば、だいたい1週間程度で白血球全体のバランスは正常になるでしょう。
仕事を早めに切り上げる、よく眠る、軽い運動をする、趣味を楽しむ、アルコールを飲みすぎないなど日常的な工夫は、白血球の正常なバランスを保つうえでとても大切です
以上が安保先生の卓見です。
インターネットで「安保徹」で検索してください。両手両足の爪の外側を刺激することで副交感神経が活発になる方法が述べられています。自分でも手軽に出来る健康体質づくりです。
「健康づくり」で優れた指導者であり実施者の東条百合子さんは肝腎を温ため脾臓を冷やすよう繰り返し説いています。病は自分で作るもの、自分で治すものだと実感します。相当な場合以外は医者にたよることは不要どと感じます。
体の芯の冷えを温ためると同時に脾臓の炎症を治めることがいかに大切かを理解する資料として神大付属高校生がまとめた内臓のレポートが参考になりました。
以下をお読み下さい。
脾臓があまり知られていないのは、ヒトが幼い時に主に活動するからである。たとえぱ胎児期、脾臓は骨髄で造血がはじまるまで、血球を作る造血組織としてとても活発に働いている。小児期においては、子供達の細菌感染を防ぐため、重要な役割を担っているのだ。その証拠に、4,5歳以下で脾臓を摘出すると感染症が重症化しやすいのである。人が成長するにしだがって、それまで脾臓が行っていた仕事は、リンパ節・肝臓・骨髄などに取って代わられるのである
はじめに、老化赤血球の処埋がある。赤血球の寿命は120日ほどといわれている。これらが老齢化していくと、その含有水分量 ・細胞膜に変化が起こり、血球全体が変形してくる。赤血球はもともと薄い円盤形をしていて、その形を自在に変化させながら末梢部分のひじょうに細い毛細血管をもうまくくぐり抜ける。老化がすすむと、本来持っていた細胞としてのフレキシビリティを失い、そんな狭い部分をくぐり抜ける能力を失ってしまうのである。
脾臓の赤色髄には、非常にうまくできた赤血球ろ過装置があり、老化した赤血球をそのフィルターでストップさせる。そして、待機させておいたマクロファージ(大食細胞=白血球の一種)にその老化赤血球を貪食・破壊させる。簡単に言うと、廃物処理業者的な役割を担っているのである。さらに、崩壊した赤血球から遊離した鉄分を貯えておき、必要に応じて血液中に動員、ヘモグロビンの合成材料を供給する。つまり、リサイクルショップ的な役割も果たしているのである。脾臓はまた、血小板(止血に関係する血球成分)の貯蔵庫としても利用されている。ぷだん脾臓は、血小板全量 の3分の1を貯蔵しており、必要に応じて血中に放出する。逆に、なんらかの理由で脾臓が大きくなると、血小板の貯蔵量が増す。つまり末梢血液中の血小板数が減り、出血しやすい状態になってしまうこともある。これは病的な状態(だとえばバンチ症候群)で、程度がひどいときには脾臓を摘出しなけれぱならない。(そういった病的状態はひじょうに稀である)なお、白色髄では、免疫に関与するリンパ球、とりわけ抗体の産生細胞であるBリンパ球が作られる
以上です
私(阿部)は通常の場合
副交感神経リッチに変える方法として
三里、風門、天柱、合谷、曲池、ふくらはぎ等のつまりを指圧で緩め、次に
足親指と人差し指の付け根を刺激し強い「痛み」を発させて交感神経の過剰を切り緩ませる方法でやっています。
夜寝るときには脾臓の炎症を冷やす方法として気孔ポーチ(常温)を脾臓部位にあて、内臓を温め代謝・血流を促すためにショルダーピロー(40℃)を腰やお腹に当てています。
ただし、元気な時には実施していません。
普段は「宙石パウダー」入浴(39℃20分間)と「飲用宙石」水(一日1,5L)の他、洗顔用「宙石ソープ」や「宙水」での肌保湿で心身をリラックス
するようにしています。そして「宙水枕」「宙石シーツ」で頭寒足熱で熟睡してます。
人類の体験したことの無い「食」や『ライフスタイル』で気づかないうちに心身はストレスで膨らんでいます。せめて自分でやってあげられることは実行するようにしています。
どうせなら元気で過ごしたいと願って!!