視えないもの
感じる事ができても数字で表せないものがある。そうゆう「視えないもの」にこだわるすごさをこの5月、日本酒「郷の誉」・横浜地ビール・日本ホールフーズのオリーブオイルで改めて知らされた。美味しくて身体に良いもので再認識しました。
日本酒は「郷の誉」―茨城県友部「須藤本家」の御酒。やわらかな香りは体の芯に入り、味は深いけれどきれが良く内臓が気持ち良くなる。55代当主が言うように、いつもの3倍呑んでも「軒先を出たら醒める」し2日酔いしない。日本酒ってこんなに美味かったんだと驚いた。同じ「吟醸酒」でも全く違うものだ。他の「日本酒」「吟醸酒」とは全く別物なのだ。結構、気をつけて選んでいたのに今まで飲んでた酒は何だったんだ!ずいぶん不親切な出来のものを「酒」だと思ってただけだ。
醸造用アルコールの入った「大吟醸」などは、きつい味で飲むと疲れてしまうがこんなもんだと思ってた。国が決めたり業界が作った『作りやすい・売りやすい』をベースに決めた『商品基準』は「視えるもの」だけを規定して酒をダメにしていたんだ。
視えない技を磨き続けている「郷の誉」は日本の無形の文化を連綿と育ててきたと言える。好きじゃなきゃ出来ないし磨き続けなれば途絶える仕事をやり続けてきた「須藤本家」を称えたい。尊敬!
視えないものを感じることは誰もが持っている力だ。しかし視えるもの・数字で表わせることが社会基準になっている。今の科学で視えるもの・間違い無く数字で決められるものはほんのわずかなのにだ。
微小のサイズではナノレベルがどうにか判明できる程度まできたが同じ時間・同じ空間が繰り返し再現できない総合的レベルでは、ほとんど視えてない。
水道原水の流入チェクを「鯉でやれても水質分析では追いつかない」話しは「体感」がいかに優れているかを端的に教えてくれる。視えている範囲で物事を分類し一般化していくだけでなく視えないものを感じる力を大切に育てていきたい。誰でも持って使っているこの力を殺ぐことなく伸ばすよう―
その基本は良い食・良い水・いい睡眠だろう。
まず宙石は1800円で一生使えるからおすすめだ。それを軸に小泉英正さんのような優れた農家が育てた無農薬有機野菜や日本を代表する発酵食品類をさがしたり選んだり調理することも「視えないものを感じる力」を楽しく育てる一手法だろう。きっと「好きなことをやり続ける」ことで身につき育てられるのだ。
身についたら良いのか?それはわからない