世界大戦
2003年11月27日
交通と情報の変化が世界中の暮らしを超変させている。
ソヴィエト崩壊以降、世界中の資本が市場主義経済志向に向かいはじめ、金融を先頭に『便利で安くて面白い・儲かるもの作り』に一斉に突進。世界各国の隅々にまで襲い掛かっている。
日常生活を直撃する世界大戦だ。
わが国の政治もマスコミも企業も農業までも一挙に「世界市場」にさらされ「生き残り」の恐怖でおののきながら蠢いている。
市場の激変が続き、いままで「安定」に見えていた利権が倒壊し新しい利権が生まれ変わり続けている。
「われわれは丸裸で混迷の世界に暮らしている」というところから自身を、国を、会社を考える時代だ。
今世紀にはEUのように「国家」そのものが解体し、今までの「国」は消滅するだろう。
ここ数年、経済も環境も「地球レベルでの生命のあり方」としてとらえて「循環型社会作り」を真剣に推進しようという動きが立ち上がっている。
一方、目先の利害と現状の利権とにもみくちゃにされながらイラクやアフガンのように「不条理で悲惨だが限定的」な戦争が世界中を覆い、テロ中心の戦闘に明け暮れる長い世界大戦をわれわれは潜ることになるだろう。
ヒト中心の「世界観」は終わらせなければならない。生物界が地球全体の巡りに「共鳴出来る」ようにするのはわれわれヒトの仕事だ。
われわれの遺伝子が「個」「一族」「類」「ガイア・地球」のいずれを最優先するかではなく、すべての遺伝子が同時に共鳴するときにそれが出来るのだと思う。それは生物界の多様なあり方を慈しみたがいの尊厳を認め合うことから生まれる。
縄文時代は出来ていたことだし「民」の暮らしはいつもそこに在った。
大きな自然に培われて独自の文化を育くみ続けてきたわれわれ人類を受け容れてくれる地球環境に感謝!