元旦の日経は面白かった

小泉総理の「腰砕け改革」の基本なき付け焼刃的「決断?」に比べると実社会はしっかりしているもんだなと考えられる記事が多かった。
鶴田会長去って真っ当になったのだろうか?器の狭い権力者は組織を腐らせてしまう。政局や人事に「め」を奪われ役割りの本質を損ない「先送り」「丸投げ」で保身する類のトップは大罪人といえる。
元旦の日経は「日本人、捨てたもんじゃないぞ」と嬉しかった。

経団連の奥田会長の眼の付け所にも共感した
「官主導、キャッチアップ型経済社会の抜本的改革が不可欠」
「個人消費や住宅投資を喚起し、内需中心の持続的成長を確実にしなければならない」
「社内体制の総点検を実施し、主体的に社会的責任を果たすよう求めたい」

各論では違うところがあるだろうが、経済界のトップとしては正しいと思う。

村上龍「13才のハローワーク」
「好きで好きでしょうがないことを仕事として考えていく時代が始まっています」

村上龍は優しく激しくタイムリーだ

大和證券グループ
「経営の透明性と意思決定のスピードを上げる」

ほんとにやって見せろよ。大事だと思う。

電縁の時代へ
「実世界志向インターフェイス。指を指すとスイッチの入る照明。自然な行為に対応するIT機器」

やっと、大きな自然の生命の巡りは人知はとても及ばないというところに到着した。それでも科学者は奮闘する。

日経社説
右肩上がりのじだいが終わったとみんなが思い込んだが、新たな成長の原動力が見えてきた
・ネット社会が生み出す新商品の連鎖が需要、供給の両面から変え
 る
・介護や環境ビジネスは「制約条件を成長要因に変える」日本発の ビジネスモデル
・地方自治体も優遇税制で誘致競争を繰り広げる
・アジア共通通貨構想、アジア共通農業政策構想など東アジア経済 圏への具体的提案を日本主導で打ち出す
・日本には異質の文化に敬意を払う懐の深さがあるのだから互いに 引き付け合う力が働く。日本はそのすべてを潜在的に備えてい  る。不可能を可能にするのではない。日本人が本来持つ良さを生 かせばいい。成長力、市場力、外交力、構想力、そして歴史や伝 統に根差した文化力を備えた国である
・磁力ある国を目指す意志と実行力があればグローバル社会の信認 を回復する日は近いだろう

ほのかな明かりに期待と願いをかけた社説で「あきらめずに船を出す」姿勢を偉いなー!と感じた

ザイマックス社長 島田雅文氏
「不良資産を再生するといっても魔法ではない。その資産に見合った価値を見出すだけ」「地味なデータ解析から始まる丼勘定ではない。」「中小ビルの魅力が落ちているが磨けばお宝に」

元気のない旧都市のリサイクル、活性化は商売の宝庫だ。ただの金儲けじゃない視点で暮らしたい町にしてもらいたい。

金属加工の徳武製作所
他にはまね出来ないイージス艦のレーダー、人工衛星などの一品もののメーカー
それまでの切削加工のみの仕事を、いままで考えていなかった「材料、工具、熱処理」の周辺技術の徹底的な習得をした。職人全員が関連技術を持つ取引先や研究所に通って学んだ。勉強時間を作るために一年間は新たな受注を一切止めた。
プロトニクス研究所
単なるメッキ屋から無機物と有機物の複合材料メーカーに
皆が中国に移れば中国でも単価が下がるだけと考え、社員を周辺技術で武装した。普通のメッキなら5円、うちは200円(水や油を完全にはじく表面処理)

分業化による目先の効率化で見失った「総体」を見極める視点は人も企業も、芯から元気にする。

グリッドコンピューティング
地球外生命の探索プエルトリコのアレシボ電波望遠鏡に全天から降りそそぐ電波の解析に世界500万台のパソコンが参加。参加するには無料配布のソフトウエアをパソコンに取り込めばいい。
資金の壁にぶつかる研究でもボランティアを引きつける構想力さえあれば巨大な計算システムを手にできる。
参加者の負担は電気代だけ。この手軽さが壮大な実験を可能にする。世界規模の研究が各地で動き出した。

別面で「航空機生産の現場ではCADシステムは設計ツールからコミュニケーションツールに転換しつつある」「ホンダはナビにおいて運転者が点の情報を送ると面の情報が得られる―顧客の互助組織にも似た情報サービスを始めた」とある。

IT恐るべし。善も悪も国境を越え法を超えて縦横に巨大化する。「全体を把握したい、核心に届かせたい」の視点派が増えると良いと願う。

日高正博スマシュ社長
1985年にそれまでの「見せてやる」ライブを全席立ち見の「踊ったり・はねたり」楽しむライブを実行。本来の音楽の楽しみ方を復活させようと汗を流す。成りたたないものを成り立たせてやるという情熱が先にたった。売れるのは後で良いからとにかくみんなに聴きに来て欲しかった。次のテーマは環境問題、海外でコンサートをしてインターネットで世界に発信したい。

一人の情熱が個々の思いに呼応して今までにないものを創りあげる。共にかく汗は温かい。
息づかいが聞こえる社会が身近にあるありがたさ。ヒトばかりではなく樹草や虫と共に「巡る生命」を味わいたい。「光も毒も共に・・」

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