長野県望月町
2003年7月7日
久保田先生にお誘いいただき長野県望月町に行きました。33年ぶりに会うと言う(共に勤めた)静岡大学の先生から自給自足の有機農業者になった東北大学理学博士・大木昭八郎氏のところに同行させていただいた次第です。
大木さんはかつて病に倒れ、加療中髪が抜けたりどんどん悪化してくるのは近代医学の副作用だと思い自然の中で自身の体を治そうとご家族で移住されたそうです。食と健康を自身をもって訴求され、昨年までは長野県有機農業研究会の会長もされ、食事時は100回咀嚼(かむ)で心身ともにきわめて健康になると説いておられます。
望月町は、大きな緑に囲まれた山間農地で「とてもいい環境」に思えたのですが
(大木さんの畑は草が同居していますが)一面に広がるキャベツ畑には草はもちろんチョウチョも見当たらず重い不気味な静けさです。近ずくと喉がいがらっぽくなりました。自然農の実践者川口由一さんが「近代農業」で体を壊して自然農に切り替えたと言っておられたのを思い出しました。すぐれた大木さんをしても「なを異端」のままであり、まわりは『農薬漬け』でした。
先の東京農大での園芸福祉シンポジュウムで「楽農」を本当に楽しそうに実践している川崎の三浦さん、清水の平岡さんがいきいき元気なのに比べると孤軍奮闘・大変そうに感じました。
すごく頑張っておられる大木さんがもっともっと輝く「大木ワールド」ができたらいいなとお祈りします。